人生の夏休み

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映画『JOKER』感想・考察 どこまで人は狂えるのか?

こんにちは!すいかです!
最近、ダイエットをしています、ゆる〜い感じでやっていますが、2キロくらい痩せたので喜んでいます!まだまだやるぞ〜

 

Netflixで映画JOKERを観ました!

 

 

観終わった後、思わずツイートしてしまいました。なんと含みを持たせた話なのか…!!

いっぱい考えたのでせっかくなのでこうかな?と思ったところを記録していきたいと思います。

 

まず最初に、私はダークナイト・バッドマンを全然知りません!!!!!
ドン!!!!!

 

しかし、全然知らない人間でもとても楽しめました!!!!

知らない人間が観たなりに考えた事を書いていきたいなと思いますので、よろしくお願いします!!

 

 

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ざっくり感想(ネタバレなし)

これだけは言っておきたい

 

ゴッサムシティ治安悪すぎわろた
全然住みたくない…(笑)

 

創作なので笑ってられますが、作品のイメージ舞台は1980年代のニューヨークのようです。

実際に格差があったんだろうな、まさに自分が知らないだけでゴッサムシティは、日本にもあるのではないかと考えさせられます。

 

アーサーに降りかかるのはいろんなタイプのしんどいこと、でした。

ありとあらゆる不幸を見ることになりましたね。惨殺するとかはあんまりなかったので、びびりでも観ることが出来ましたが、アーサーに共感してしまって、世の中を諦めたくなるような気持ちになりますね

 

ただ彼は途中まで、めげずに頑張っているのです!まじ偉い
そこからブチ切れてもまあ五体満足で生きてるし、偉い!悪いやつになったけど!
結局生きてるだけで偉いのだ!(何)

 

あと、普段怒らない人を怒らせると怖い
肝に銘じておこう…

 

 

以降ネタバレめっちゃ入りますので、いいよという方は進んで下さい!

感想・演出・考察(ネタバレあり)

現実と妄想のライティングと2つが混ざり合う

序盤で観ていて思ったのは、
アーサーがいる現実では、アーサーの黄色い服から始まり、窓に付いている黄色い透明な板から黄色い光が差し込み、全体的に黄色みがかかったシーンが多く、
アーサーの脚光を浴び、有名人になるという妄想の中では、アーサーは青い服を着て、テレビのブルーライトのような表現になり、青みがかったシーンになる、という現実と妄想が意図的に分けて表現されている点です

 

中盤から終盤にかけて同階の女性が現れるシーンがありますが、この辺から、その色による意図的な区分けが分かりづらくなっていきます

 

観ているこちらも、最初に明示されているのでその部分を意識的に観ていたのに、混ざっていくことで、アーサーの現実と妄想の境目が分からなくなっていき、少しずつ混乱していきました。

 

そしてアーサーもまた、どうしようもない現実から、(凶行を犯してしまうことで)脚光を浴びて有名人になるという妄想が混ざり合ってフィナーレへと収束していきます。

 

終盤では現実と妄想のフェーズが分けられることはなくなり、色も全てがクリアになります。

この色による分け方は、アーサーの現実と妄想が混ざり合うメタファーのうちの一つかな、と思いました。

 

「階段を降りる」というシーンの役割

作中では階段を降りる、昇るシーンが度々あります。まあ誰もがする動作なので、当たり前と言われればそうなんですが、この映画では彼の「転機」の前後に階段を降りるシーンが入ります。

例えば、仕事をクビになってしまった時、

お母さんの診断書を見てしまった時、

ジョーカーとして目覚めてしまった時…。

 

踊りながら階段を降りるシーンはめちゃくちゃかっこよかったですね!!!!

関係はないんですが、これ絶対良い服やろうな…と思いながら観ていました

 

この映画では、階段を降りていくたびにアーサーが、ダークサイドへ誘われているように見えました。

「階段を降りる」というシーンはだんだんジョーカーへなっていく儀式のようなものなんだと思います。

 

明るいシーンが増えていく

終盤に向けて太陽光のある、明るいシーンが増えていきます。

 

冒頭のピエロのシーンは外にいるのに、明らかにどんよりした天気で、以降のシーンも暗いどんよりした明かりのもとで話が進行していきます。

しかし、仕事をクビになってから、だんだんと明るい太陽光が入ったり、室内の明るいシーンが増えていきます。

デモを切り抜け、トーマス・ウェインに会いに行く時や、移動シーン、決定的だったのはお母さんを病院で殺してしまうシーンですよね、眩しすぎて神々しさすらあった。

 

これもアーサーもといジョーカーの気持ちを表しているのかな、と思いました。

 

アーサーの求めていたもの

アーサーは穏やかに暮らしたい、そう願っていたのでしょう。

でも、病気や色々な要因の生きづらさが重なり、カウンセラーにもそのことについて話をしています。

そして、愛が欲しかった。

ハグしてキスをするような、そんな相手も必要としていたことが、アーサーの妄想から読み取れます。

 

愛については、「与える愛」だけでなく、「受ける愛」について、母親についても考える必要があります。

物語の中盤でアーサーのお母さんはどうやら養母であった、ということが判明します。
そして虐待を受けていたことを黙認していた。
ここからは明示されていませんが、その時に頭部に外傷を受けたことが原因で、彼の病気は始まってしまったのでは、と示唆するシーンがあります。


お母さんがいつも幸せそうに笑っている、と精神病院で話していたシーンは胸にくるものがありました。
そして彼のことを大きくなっても未だにハッピーと呼んでいることも。

 

彼を悩ませていた病気は、実は介護していた母親も原因の一旦を担っていた…

こんな悲しい話ある!?という感じです。

ジョーカーになるべくしてなった、ということでしょう

 

最後のシーンの意味とは?

ジョーカーとして目覚め、大規模なデモとジョーカーによる暴動が勃発。彼が格差を断罪する私刑人として人々から称賛され、崇められるようになり、そのシーンは終わります。

 

そのシーンから一転、彼が精神病院にいるシーンになります。カウンセラーと面談中に「ジョークを思いついた」と楽しそうに笑って、血の足跡を残し、精神病院から逃げようとするラストシーンとなります。

 

このシーンが疑問だらけ!

様々な考察が出ています。
私達が見ていた今までの全ての話が、彼の思いついた、ジョークだったという説が有力です。

髪が緑に染まってないので、時系列としてジョーカーが捕まってからの話ではないことが、根拠として挙がっています。

 

色々見ていて面白かった記事あったので載せときます。

 

そんな夢オチみたいなのあり!?という気持ちもありますが、まあ言われてみればそうだなあという話です。
その説が正しいとするならば、あの長い長い妄想を経た彼は、あの病院時点ではすでにアーサーではないのでしょう。
明るすぎる病院のライティングも彼の現実かつ気持ちも明るいことを示唆しています。

 

最後、カウンセラーを殺して血の足跡を残して彼は去っていきます。
あの話を妄想として、無かったことにするのは違う気がするのです。
結局ジョーカーは存在しているのですから。

でも、その仮説が正しければ、あの長い長いジョークがあったからこそ、ジョーカーになったのでしょう。


ほんと、ジョークであって欲しい話ではありますが…

 

 

実は最後のシーンではないのですが、気になるシーンがあります。
冒頭で泣きながらピエロのメイクをするシーンです。ここがどのタイミングの話かよく分からないし、泣いている理由も分からないのです。

 

最初の仕事の前のメイクと言われればそうなんですが、泣く理由が分からない。

彼が劇中で泣くことはないのにこのシーンだけ泣いている。なにか意図がありそうなんですが、判断材料が少なくてわかりません。

もし、こうじゃない?と考察した人がいれば是非教えて下さい!!!

 

バッドマンも気になってきた

ジョーカーを観終わった後、一通り考えていたら、バッドマンも気になってきました。

 

ジョーカーの映画でアーサーはバッドマンの幼少の頃に出会います。そして彼の両親は殺される。

その復讐からバッドマンになるというのです。

復讐の連鎖ですね。どんな戦いになるのでしようか。

 

そして、ジョーカーは映画中で政治に興味がない、と言っていました。最後のシーンは一度置いておいて、彼はゴッサムシティの私刑人として、崇められてしまいます。いくら政治に興味がないと言っても、そんなに人々から注目されて、恐れられ、崇められている彼を何らかの理由で、利用しようとする人間や部下が現れるでしょう。

もしくは、彼の生きる意味はバッドマンを倒すという目的を持った部下たちや崇めている人々のためとなっているのでは!?彼は自分の気持ちを最優先して生きていけるのか!?と気になってきました。

 

完全に考えすぎな気もしますが!

 

また機会があったらそっちも観てみます!

 

長くなってしまいましたがお付き合いいただきありがとうございます!

 

面白かった考察記事のリンク貼っときます

【歴史的観点】映画『ジョーカー』ゴッサムシティの姿は現代まで続く不平等化を表している|シンヤ タクマ|note

 

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