こんにちは
みなさんピアスは開けてますか?
自分は生まれてこのかた開けたことはありません。
中学生の時にクラスの目立っている子たちが、教室でピアスを開けようとしてわいわいしているのを遠目で見ているようなタイプでした
いつの間にか大学生になり、みんな意外とピアスを開けていることに気づき、いいな〜と思いながら自分の親が言っていた健康に産んだ体に穴を開けるなんて!という何気ない一言がなんとなく引っかかっていたりして、特に何もすることなく、そのまま社会人になりました。
社会人になっておしゃれに目覚め、イヤリングをするようになりました。可愛いですよね、イヤリング。
とある作家さんと雑誌のコラボ商品のイヤリングを気合いを入れて買いました。
少し長めのイヤリングで、お花の下にガラスの玉がぶら下がっているデザインでゆらゆらするのがとても可愛らしく、お気に入りでした。
とってもお気に入りだし、値段も自分的には高かったこともあって、大事に使っていたのですが、なんと、ある日、飲みに行った帰りに片方のイヤリングを紛失してしまう事故がおこりました。事故っていうか自分の不注意なんですけどね。
帰ってから気づいて、飲みに行った居酒屋さんに電話して、駅から最寄り駅までの道を夜に何往復もしながら探して、翌日、明るくなってからも探しに行きました。が、ついに見つかりませんでした。
本当にショックで、コラボ商品だから再販はしないだろうし、作家さんに連絡してみようかとも思ったんですが、仮に、わざわざ用意してもらった後に、もう一度失くしてしまったら本当に申し訳が立たないと思い、連絡できませんでした。
そうなったらいよいよ立ち直れない…!
その一件からすっかりイヤリングへの情熱を失い、素敵だなと思ったものを見つけても、買わなくなりました。
「もし失くしたら」が頭の中でちらつくんですよね。
「ピアスを開けたら失くさないのに」
その気持ちが、素敵なイヤリングやピアスを見るたびに思うようになりました。
情熱があったころに、イヤリングを買う時も「ピアスの方が色々選択肢があるじゃん」と思って、ピアスへの憧れが強くなったのですが、かわいいものを「失くすかも」という気持ちで買うのを見送るたびに、自分がピアスをつけれたらな、という気持ちがだんだん大きくなりました。
ただ、怖くて、勇気が出なくて、ピアスを開けることができませんでした。
気持ちはあるのに踏み出せなかったのです。
自分では開けることができないので、安全な病院で開けてもらおうと思い、病院を探したりしたのですが、上手く見つけられず、忙しくなったりするとだんだん気持ちも忘れてしまいました。
そうして3・4年くらい経ったでしょうか。
最近、アレルギー性鼻炎がひどく、「多分ハウスダストなんだろうけど、花粉症かもしれない、よくわからないから詳しく知りたい」という気持ちになり、アレルギー科と皮膚科が併設されている病院へ行くことにしました。
その病院のWeb予約をしようとしたところ、問診票だけでなく、ピアス同意書というメニューがあるのを発見しました。
もしかして…ここでピアス開けてくれるの?
期待しちゃうよ?
ただ、今回はアレルギーの検査だから落ち着け、一旦はアレルギーの検査を受けよう、ついでにちらっと聞いてみよう
そんなこんなで病院に行き、血液検査を受けながら、看護師さんに聞いてみました、
ここってピアス開けてくれるんですか?
「同意書を事前に記入いただければ開けますよ、ピアスの種類選べるので、受付で聞いてみてください」
おおおお、やっぱりそうなんだ!
でも落ち着け今回はアレルギーの検査だから、次回、結果を聞きに行く時に、受付で聞いてみよう
勇気が出ないので引っ張っちゃうんですよね〜〜〜
そして、結果を聞きに再び病院へ来ました。
受付で、ピアスを見せてもらえますか?と聞くと、チタンのピアスを見せてくれました。しかもそのまま穴開けた時にこれが耳にはまるらしい。
ファーストピアスというやつじゃん…!
眺めていると可愛いんですよね、これが。
綺麗な石が付いているだけのものなんですが、シンプルでサイズが小さく上品な感じがして、ついつい目が惹かれてしまう。
受付の看護師さんもノリノリで、私も2つ開けてるんですよ〜と笑顔で話してくれました、この人、私をピアスワールドへ引き込もうとしている…!?
どうしよう開けちゃおうかな、やめとこうかな…
ついに、決断の時が来ました
思い出されるのは数々の諦めてきたイヤリングや憧れたけど何もすることができなかったピアスたち。
そして片方紛失してしまったあのイヤリング。
これは何かの運命だ、このまま流れに乗るしかない!やるなら今だ!!!
というわけで、その日に開けてくれるということで、同意書に署名をし、ファーストピアスを選びました。
ドキドキする、怖いな、と思っていたら、別室に連れて行かれ、さらに怯える私に看護師さんが、どこに穴を開けるかペンで耳たぶに書いてくださいと元気良く説明してくれました。
この段階でピアス何もわからない民としては、どこに開けるとかで何か変わるの…?というそもそもの驚きでした。
耳たぶの下から何ミリのところで開けると、長めのピアスに対応できるとかがあるそうで、調査不足だった〜!と反省しました
ピアスの穴の開け直しはできないので、後戻りが出来ない、人生の分岐点が現れたのです。
でも勢いで来てしまったので、そのまま勢いで看護師さんとバランスをみながら決めました。
勢いとは言いつつも、悩みまくってしまい、看護師さんの時間をとって申し訳ない気持ちになりましたが、看護師さん自身もピアスを開けている人で、心なしか楽しそうだったので、良かったです。
そして自分の診察の順番になり、アレルギーの検査結果を紙を見ながら教えてくれました。が、紙の横に置いているものを発見し、その紙の横に置いているものは、ピアスの穴を開ける針ですよね!?となって全然頭に入ってきませんでした。ハウスダストとダニアレルギーだったらしい
そしてアレルギーの説明後、ピアスを開けますねと流れるように進みます
怖すぎるので目を閉じて祈りの姿勢をとります。
耳たぶに何か挟まれている感覚があり、かなり強い力で挟まれている
「いちにのさんで開けますね」
そういうの言っちゃうの?いきなり開けてくれ〜怖いよ〜すぐに終わりたいよ〜
「いちにのさん」
バチン!
輪ゴムでベチンとされたような感覚があり、その後耳たぶがじんじんする
「反対側もいきますね、いちにのさん」
バチン!
「はい、終わりました。お疲れ様でした〜、鏡見てみます?」
自分を鏡で写してみると、耳の部分に!
透明な石のついたピアスがついている!!!!
やった〜〜ついにピアスが開いたんだ!
診察は終了しました
あっさりピアスの穴が開いたのでした
耳たぶはじんじんするけど、気持ちはるんるんで帰りました。
今は開けてから1週間くらい経ったのですが、鏡で見る自分のファーストピアスを見てにやにやしたり、穴が安定した後にどんなピアスをつけよう?といろんなサイトを未漁っています。
あの憧れたピアス達も買うことができちゃうんだ、と、自分の身につけることができるものの選択肢が広がったことに対して、とってもわくわくしています。
次はどんなピアスを買おう?